不滅の恋人たち

宙組にしちゃあ豪華なメンツがそろってるわりに、ほとんどタニの出番で、LastPartyとずいぶん内容がかぶっていましたね。若くしてもてはやされた作家で、でも恋人とは挫折してしまうような。フィッツジェラルドよりもボンボンで子供っぽくて厭世的です。

太田作品なので「ただいま」とか「ごはんよ」とか「ボンジュール」とか「ボンボヤージュ」とか、ありません(^_^;)。でも、それでちゃんとパリがわかるんだから、これでいいんじゃないの?>景子せんせい~!

タニは、若くて美しくて愚かで…タニじゃないと許されない役どころです。
幕開き、スポットの中に立って皆の話をくすっと笑いながら聞いているタニのきれいなことといったら。
でも最近の進捗具合からしたら、ちょっと足りないかなあと思いますね。
物語性がほとんどないような脚本なので、ただ彷徨ってるだけじゃ飽きるんですね…。美しく悲しむとか、そういうの欲しいなあ。苦しむと顔が歪んでしまうだけなので、じつにもったいないよ、タニ…
傍目から見れば子供っぽい愛情にしても、相手に惚れ抜いてる・愛していると思っているようには感じませんでした。
Lastpartyがよかったのは、かなみちゃんが二人分芝居してたんやろか…(^_^;)。

るいるいとの映りはいいです。
アニメな声もずいぶん改善され、声もよく出ているしタニを愛する演技はとてもいいと思う。ジョルジュ・サンドは常識的なライターさんて感じだったけど(^_^;)。
花總さんのヴィヴィアンヌのおんぶ紐ドレスや、恨み節の紫のベルベッド衣装もきれいに着ていました。今まで苦手だったのですが、今回ずいぶん見直しました。

ほかの娘役の衣装ですが、マノン、ギャランティーヌ、セシル、メルトゥイユ、トゥールベルなどなど、いつものように上品なものばかりでした。
男役さんでは、あひ君がランブルーズ侯爵様の紫のスーツを着ていたわ(^_^;)。

「ミュッセが描いたサンドの肖像」でググってみてください。右下のはたっちんの妹の、琴音和葉ちゃんに似ている(^_^;)。

たっちんはアンサンブルと、軽いソロが一曲。
ほかにも「ル・プティジャルダン」をくぐり抜けてきた面々は今回あまりしんどい思いはしなかったかも(^_^;)。逆に「さりげない小芝居」に磨きがかかったか??

7日と9日に見たのですが、印象がかわりました。
タニが変わったのか、私になにか別のものが見えたのか、わかりませんが「物語性がない」と思ったのは間違いだったかも?
太田作品、やはりどこかしら香りはあります。

この作品を経て再び取り組むTheLastParty、面白そうだなあ…
きっとバウとは全然違いますよ、って…あまり変わらなくても責めないでね(・・;)。

Author: musette

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