2000.11/6
由布姫とエカテリーナ
大劇場が終わったころに思ったことは、「お茶会ではエカテリーナと由布姫の演じわけはそれほど難しくない、と言っていたけど…早変わりも大変だろうけれど、花總まりの演じる2役なんかじゃなくて、まったく別人が見たい」でした。
さて、香港以上にお肉がついたまりちゃん。
首と肩のラインが近年にないほど盛り上がり、ちょっと首が短く見えるくらいです。
まあ、そのおかげか最近気になっていた顔も首もずいぶんと気にならなくなったような…いえ、初めてのA席下手でみた由布姫はたいへんキレイでした。
由布姫はすっかりはねっかえり。
なんで由布姫まで渡海屋さんを知ってるのかわからないが「源九郎さん!」と威勢よく叫んでおります。呼ぶなら「渡海屋」または「源九郎」だと思うんだが…
由布姫は宮津が地元なのか?
あ、だから諏訪利三郎の配下は裃なの?
海辺に家でも借りて住んでいたんだろうか…
え〜〜と緑無垢の内側には共布のお座布団がついていて髷を壊さないようになっておるのを発見して、おかしかったですわ〜。
お着替えのあと、侍女のひとりは、先っぽだけの足袋をもって控えてるし。
元気のいい受け答えはいいけど、目が細まらないで言えたらもっとかわいいんだろうけどなあ…。なんか目がなくなるのが今度は気になるなぁ…。
後半や最後はもう脚本の問題もあってどうしようもないところもあるんですが、あれでちゃんと笑いながら泣けたら、もっといじらしくて可愛いのになあ。
みんなが死んだ以上、無邪気に喜べないのもわかるけども…。
エカテリーナは、ショボいオスカルの赤めのかつらの色に合わせて、他のドレス用の半カツラを作り直したように見えました。なんでよ〜〜!!オスカルのほうを作ってよ〜〜!!
オスカルのは生え際を姑息にごまかしていて気に入りません。
エカテリーナの心の動きがずいぶんわかるようになりました。
皇帝に疎まれて、内乱を心配して我慢して沈んでいた心が、海人の一言で明るい希望を持つようになっていくにつれて自信が芽生えてきます。戴冠式のライトが消える寸前もいい表情なのでお見のがしなく!
あとは海人をあっさり帰してあげるのがなんだか淡泊なので、もう少し未練でもあればいいなと思うけど、きっと舞の間にいろいろ考えて決心したんだろうと思ってあげよう…。
そのあとの「アレクセイ」ってのがなかなか想像させます。スターブーツでの歩き方もずいぶんと慣れて、威厳ある歩みですね。
ショーは、太ったぶん腕や足が美しいですが、そりや切れがよろしくないような…。
さくらの掛け声や表情がなかなか板についてきたと思ったけど、大劇場で聞いていないぽりーん先生にはすいぶんおかしかったようで、隣で肩を震わせていました。
狐は、彩輝さんが恋にのめり込む分、まりちゃんに冷気を感じまして、もののけとの恋に見えます。
より、ストーリー性が見えてきました。
くっつく振りが短くなったのと、密着してかばわれてるので端っこの席だとお顔がよく見えないんですよね。でも、楽しいシーンになりました。 たかこさんとのデュエットダンス。銀橋中央でたかこさんに「んふん(^.^)」と見せる笑顔は、雪組時代の「コンチネンタル」を思い出します。
今回も、上手席の特権でした。