musetteの公演レポート

ベルサイユのばら2001.vol3

2001/07/30

役替わりを見てきました。
えと、オスカルはそんなに男ではなかったです。
でもでも、かつらが変わって、メイクもみょ〜〜〜にピンクとブルーになってしまって、ビジュアル的に悲しかった私。
かつらは、総かつらになりました。大劇場のときよりも淡いブロンドで毛の量も少なく、たぶんこちらのほうが原画のイメージにも近いし、女性的でもあります。
でも!!そのほわんほわんしたカツラよりも、大劇場の重みのある、躍動する髪が好きだった…。バスティーユで振り乱すその髪にほれぼれしていたのに〜〜。
で、総カツラはやっぱり生え際が気になります。
それをうまくカバーするためなのかどうなのか、おでこから頬にかけてピンク…目の上はきっついブルー。
お芝居が始まれば、そこまでピンクピンクしていないのですが、プロローグのライトの下ではすべてがピンクだった…ああ、大劇場のあの感動は幻だったの…?
どうも、いろいろためしておられるようで、どんどん化粧も薄くなっていきまして、テンションも上がり、ほっとしております。
やっぱり「輝かしい偉業に参加するか!」のあたりは素晴らしいですねえ(ちょっと男だけど^^;)!アンドレが撃たれているときの「いや〜〜!!!」も、顔をおおう白い手袋も。
アンドレは、オスカルを後ろから見守り、包み込む暖かさがあってよかったです。私もこっちのキャストのほうが好きだなぁ〜。サイズもバランスがいいし。

アンドレさん、久しぶりに会ったロザリーを抱きしめたあと、右手で髪をなでる様子が「フランス人だ!」と思ってしまった^^;。
大劇場の感動にはまだまだでしたが、この先期待できるのかなあ…?

アントワネットさんも少し変わってきています。
まず、お舟の場面。伝統的にふたりが向かい合わない、絵づら優先だったこのシーン。前回見たときには、まだそんな感じだったんですが、もう今回、アントワネットさんはフェルゼンにもたれきって見つめあって、ラブラブ全開でございます^^;。
そんなわけで、上手席だとお二人のお顔が見えにくいときもあります。

そのかわりと言ってはなんですが、幕が閉まるときは今まではなかったのに…フェルゼンさん、いとしさがつのってしまったか^^;キスをされるようになりました。


こまどり〜ガラスの城の場面。
国王とのやりとりのなかに、お互いを思いやる気持ちが強くなったように思いました。「ガラスの城」の歌が、先に処刑されてしまう国王を想い、子供たちを守って行かなければという決心を歌っているように聞こえたのです。今までは、「ここで歌う歌じゃないなあ」と違和感を持っていたのですが、ここにきて気にならなくなったかな、と。
でも、アントワネットはそんな知性ではなく、いきなりお悟りになってしまっていいのよぉ〜。


牢獄の場面は、狂ってはいませんが「王妃様」とフェルゼンに呼びかけられて、信じられない思いで振り返る表情はよかったです。
ただ、「わたくしはフランスの王妃です」から、「最後の愛の証です」のあいだ、ずうっとアントワネットさんは舞台奥のフェルゼンのほうを向いて芝居をするので、お顔が全然見えません(-_-;)。
「母なんです」というところでは、たかこさんも後ろを向いてしまうものですから、しばらく後頭部だけ見ていなければならないこの辛さ…。
お茶会でまりちゃんが「お舟のシーンは、自分一人でしゃべってるみたいになってて、やってて気持ち悪い」と言っていたのですが、これは、舞台で絵になる、必要な立ち位置なんだから〜〜。どっちかお顔を見せて、お願い。
最後のほほ笑みも、大劇場の「解脱」とまではまいりませんが、こないだよりはずいぶんときっちり断ち切って昇天してくださっている感じです。

大劇場のように、知性ではなく天性で弥勒になってね。観音さんじゃイヤよ^^;>アントワネット