musetteの公演レポート

フィガロ!

2001/09/08

作品は「トム・ジョーンズの冒険」とそんなに変わりはありません。走って押されて笑っている間に話が進み、あれ?と思うことも多々あるけど「ま、いっか。楽しかったし^^;」と思える、太田コメディでございます。
お衣装も、やっぱり「トム・ジョーンズの冒険」のときと同じく「仮面のロマネスク」「真夜中のゴースト」だらけで楽しい。これに関しては、ぽりーんさんが後ほど書いてくださるでしょう〜〜。

まず。「アンナ・カレーニナ」で真面目に雪のロシアで語った愛のことはきれいさっぱり忘れて頭をからっぽにしておかねばなりません。南国モードで気軽に観ましょう…チケットを獲得するために払った労力と、秤にかけていたらちょっと虚しくなるかも?

でもでも!水&彩乃とくれば、もうそれで幸せ。
ファンになったばかりの純朴なワタクシ、素直に大喜びで観て来ました。
そして、宙組でこんな作品も久しぶりなので、それぞれとても楽しそうに演じてるのも見ていて楽しいのであります。
●水しぇん。
陽気なフィガロと、陰気な男の二役なんだけど、まあ余興で二役してるみたいなもので、あんまり意味がないので考えないでおきましょう。出ているだけでなんだか楽しいです。上ずった開演アナウンスもご愛嬌。
陰気な男のほうは出番が少ないが物騒でカッコいいです。剣も抜くし、なぜか「Luck be a lady」で踊るし。太田作品になると、「女神よ今夜は」もいつのまにか「過ぎた日の夢〜〜」って主人公が歌ってるんですね、どういうわけか。

●かなみちゃん…出てきた瞬間から私はご満悦。
あのくるくる変わる表情を見ていたら、(ずいぶん痩せたものの)体格のよさも忘れてしまいます。
お屋敷のお嬢様なのに、なぜか家政婦のタキちゃんとケンカばっかりしてるんだけど、声も度胸も体力も負けておりません(^o^)。
2幕で、いけないフィガロを3発もどつくんですが、水しぇんは文字通り、いちいち吹っ飛んでいる…。「まるで灰色熊の平手打ち」とか言われて…なんだかとっても納得しますわ〜〜(^o^;)!プンプン怒ったり、イ〜〜!っとしたり、自由自在です。
コンビとしての息も申し分なく、ぴったりきております。
宙組に来てくれてありがとう〜〜!

●マヤマヤ。
久しぶりに大人の役ということだけど、単純な賭博師はやっぱりなんだかカワイイ。でも、舞台姿が大きくなって、オバサンはうれしいよ〜〜。

●美風舞良ちゃん。
いきなりのいい役で、びっくり(@_@)。
でも、その他大勢のなかでもかわいい子だからもっと使えばなあとは思ってました。公演で目立った役をしたことがないのに、立派なものでした。ソロもあるのよ〜〜!
少女かと思えばしっかり大人の部分もあり、ただのお嬢様でないのもよかったなあ。

●まちゃみ。
真面目な役でもあるのだけど、若手娘役のなかでは星奈さんの衣装を着ても、身長もそこそこあるし、髪形もちゃんとして、いちばんキレイに出ています。まりちゃんによる暴言「そのうちキレイになる」日も近い…?

●チャルさん
この方を抜きにしてこの作品はありえない。絶対にこの方、女ぢゃないわ…素敵〜〜。

●和音美桜ちゃん
私が期待している研1さんです。
ラテンな化粧も上手。いつでも楽しそうに舞台に立っているのがいい。目標を少し長めに立てて、ジュンベさんみたいになれるようにがんばってほしいです。

他の研1さんも歌があったり、いろんな場面で使ってもらっていて、みんな生き生きやってました。
これで退団してしまう、梶花空未ちゃんも地声のソロをもらっていた。
はすっぱな謎のシスターの陵あきのさんは、さすがにツボを押さえていた。ああいうのをやるとすごくいい味出してくれる!
ナバちゃんタキちゃんは予想通りで安心。娘役が強い宙組、フィガロ!もそんな話でした。