「おーい春風さん」
寒い河原で親方からはぐれた角兵衛獅子一座の子供たちのけなげな願いでお地蔵さんが動き出すという寒くて貧乏なお話ですが、子供らのけなげさがじつに楽しかったのです。
巨大な悠未ひろ君…たぶん9歳くらいか。青バナ(化粧でちゃんと描いている)をふき着物にこすりつけ食い意地が張っており、ごーごー大声で泣き…かなりいけてます。
咲花杏ちゃんは、この子の腹痛のせいで一行が親方からはぐれてしまい、船に乗り遅れたと責められるのだけど「この寒さでひえちゃったんだよう、みんな、ごめんよ〜」なんていってお腹をおさえて我慢してるのが、とってもかわいらしい。男の子の役なので、踊りもめいっぱい元気で、側転がきれいに決まります。
ともえ(珠洲春希・最近、何をやっていても元気で明るくてとてもいい。)「みんなで歌ってあったまろう」と歌うのけど、ときどきお腹も痛むらしく、咲花杏ちゃんはここでもとってもらぶりい。
かなみちゃんは角兵衛獅子にしては丸いがけなげで明るくて思いやりがあってとても暖かい。あいり(華宮)の妹役です。新公トークでの抱負「溶け込む集中力」を実践しているのだろうか?
船頭の七生ちゃんや、じんの「船が出るよー」もとてもよろしかったです。
子供たちの演技に、元気をもらって帰ることができました。
下級生はドラマシティよりも、こっちのバウに出たほうがよっぽどためになると思います。
「春ふたたび」
殿は上手花道からご登場。でかい。
お化粧もキレイだしなかなかのものでした。
若者たちはセリフの間は話をじーっと聞いてるだけなので、チャルさんたちと間の持たせ方がぜんぜん違いますねえ。
ここでは花影アリスちゃんが末娘の役をもらっておるのですが、まだまだですね…。ここでも悠未君はいい味出せてます。やっと男役らしくなってきて、この先の新公も楽しみです。
「おーい春風さん」は楽しく元気をもらいながら見たのですが、こっちは一対一の問答で、母子のやりとりに涙するのですが、やはり睡魔が襲います…。
友会が当たってしまったということもあり何度か見たのですが、同じ作品をどの組のどの生徒さんがどんなふうに演じるのか、とても興味がわいてきました。
贔屓の組だけじゃなくて、見比べるのは一興ですよ、みなさん。
ワークショップなんだから、もうちょっとチケット代金が安いとありがたいのですが…。