2003/1.11
この日の11時はなんともネムイ『鳳凰伝』で、とてもとても美しいのですが、波動を^^;感じない、つまらないトゥーランドット姫。まあ、ずいぶん寝てしまったのですが^^;。ショーではたかこさんのマイクがとれていたのを「マイク(^↓^)」と(どつかないで)教えてあげた笑顔が、かわいらしかったわ。
千秋楽は北京の民のコーラスの盛り上がりが最高潮。そうなるとトゥーランドットも冷たく揺るぎなく、私が東京で見た中でいちばんよかったかなぁ。客席内も誰も物音を立てず、この6場は張りつめた空気で満ちておりました。
なぞ解きの場面も、今まであまり見なかったちょっとした表情などもあり、よかったですねえ〜。久し振りに全部オペラグラスで見ちゃいました。
そうなるとカラフ様もますますウルトラマンのように大きく立っているのです(^^)。
もっとも変化があったのはアデルマ。
10月下旬に見てから、役を広く深くすることができていて、とても良くなっているのでびっくりしました。「あの故郷の海」は広くておだやかな風景であることが伝わってきました。なぞ解きに挑戦するのがカラフだと解って、会えた喜びや、心配で見守る様子、鞭打ちの前後など、大劇場ともぜんぜん違った深め方で、見ていてとても楽しかったです。
もともと、私がまりちゃんの芝居に惹かれたのが、公演中にどんどん良くなっていって、見ているほうにも日々発見があるところだったので、今回のふーちゃんを見てるのは楽しかったです。まだ公演が続くなら、もっと良くなっていたことでしょう。
このところ寂しい退団が続きますが…、今回もずっと宙組で活躍してきたメンバーが退団してしまいました。
づーさんのご挨拶を新公以来久し振りに聞きました。まだ研8だったのよね…。マヤちゃんは、「さよなら皆さま」で顔をくちゃくちゃにして泣いていた…。あの笑顔が見れなくなるのは寂しいわ…。
パルキさんは、「エイジ・オブ・イノセンス」で優花えりちゃんを送るとき涙でぼろぼろになってしまったんだけど、ご自分のときはなんとかもちこたえ、いいご挨拶をしてくれました。
退団者はみんな幸せで晴れ晴れとして美しいのですが、送るほうはやっぱり涙。
香港公演から、ずいぶん来てしまったなあ…という思いがいたしました。
そんなことをゆっくり思う間もなく、ドラマシティ、バウ、ディナーショー、トークショーなど今後のスケジュールもたくさんあって、次の大劇場公演を見たときに退団者の幻を見るのでしょうか。
…なんか感傷的になってしまってすみません。
トゥーランドットから受けた印象
JFKの頃、あまりに大劇場と演じ方がグレードアップしており『大劇場の金返せ〜』と叫んだことはあったけど、東京公演で『大劇場のほうがよかったなあ…』と思ったことは「エクスカリバー」以前にはなかった。
どんどん良くなっていくからこそ、地元では毎週というほど通ってたのだし、毎公演演技が微妙に違っていても役の人物としての変化と発見があってのことで、そこが楽しかった。
まりちゃんもアプローチが上達した結果、以前に比べて早めの大劇場公演の段階で目標にたどりついてしまうのか、そこで安定することなく東京公演では迷走してしまってるように感じてしまうのは…私がたくさん見過ぎてささいな変化も見えてしまうから…?猛スピードで上達していったあの速さを、もう求めてもいかんとは思うのですが、一定のレベルに達したときのふらつきや迷いを感じてしまうのもたくさん見過ぎたから…?
でも、名作の再演と同じで『同じなら初演の勝ち』なのよ…。
博多も「鳳凰伝」上演が決まりました。
パパ大好き娘でもいいから、どうか迷いのないトゥーランドットを頼むよ〜(泣)。でも、魔物の氷姫がもう1回見れたらなあ。