musetteの公演レポート

バウ・ワークショップ花組

2003/4.2

ワークショップ有終の美、花組を見て参りました。サバキが一枚も出ない人気公演になったのね…。最初の宙組がお正月だったこともあり客入りが良くなかったのが可哀想だったのが、ここにきて満員となりました。

「おーい春風さん」
スカイステージで、舞名里音ちゃんが「子供になりきるために、みんなで子供と一緒に遊んだり、河原でたき火をしたりして研究した」と言っているのを聞いて、ちょっと期待…といっても今の子供と昔の子供は違うね…。
一番期待してみたのは、喜久役の桜一花ちゃん。宙組ではかなみちゃんでした。きっと一花ちゃんは元気な子なんだろうな…。おお、船着き場で「待ってよー!!」と追いかけながら下手花道から上手袖奥まで…はっ、速い!韋駄天お喜久は、一気に軽々と駆け抜けていった…。
手先が冷えて泣いちゃう「まさ」は舞名里音ちゃん。宙組では音乃いづみちゃんでした。
このまさちゃんも喜久ちゃんと同じくらい元気で、側転をきれいに決めた女の子ふたりでした。
みわっちは、見た目が愛らしいからか、お地蔵様から「おまえが一番気がかりじゃ」と言われるような拗ねたところを感じませんでした。まあ、もともとが清太が主人公というのもちょっと無理のある話ですからしょうがないですねえ…。
親方の矢吹さんがそれはそれは漢(おとこ)でございまして、登場するなり笠を投げ捨て、爪楊枝をペッ!…怖すぎます…泣。ドサ周りの角兵衛獅子の親方というよりは、どこぞの花街の女衒にしか見えない矢吹さんですが、子供達は慕ってました…や、やさしいときもあるんでしょうか…?
そのあとはもう、怖い親方さんしか記憶にありません…。ワークショップなんだし主演は清太と子供達なんだから…もう少し抑えてほしいところもありましたけれど、久しぶりのヤブキ様、凄すぎました…。

「恋天狗」
できて、うまくて当たり前な蘭とむ。妙な犬キャラだけだったらよろしくないなあ…と思っていたら、そんな感じでした。弥太さんはもっとオッサンで見たかったなあ…。八重役の華城季帆ちゃんは声もいいし、芝居もなかなか巧いですね。村娘にはこのくらいの愛らしさでちょうどいいんだわ…。白羽ゆりちゃんは村娘にはちょっときれいすぎた。
小天狗の華形ひかるちゃん。いつでも物怖じしないで自分を出せる頼もしい子ですが、天狗もすっきりかわいく見せてくれました。早くやせようね…。
竹庵先生のヤブキさんが、「恋天狗」も炸裂していました…。おもしろいんだけどね…余興じゃないんだから…頼むよ…>演出さん
星原先輩じゃなかったら、すっかりヤブキさんだけのものだったわ…。
このワークショップ、各演出家競演もいいけど、全部を総括して見るアドバイザーも必要だったのでは??
でも、星組以外は全部観ましたが、楽しかったー!