2003/10.22
初ヒロイン・音乃いづみちゃん。CSでも覚悟のほどを述べていましたが、初めてにしてはなかなかの出来だったんじゃないかと思います。ただ、いつまでも、二つ折りになって顔を歪ませてセリフを言う癖は直らないんですよねえ…。かわいらしいし良い声も持っているのにもったいないといつも思うのです。今回は、ドレスを着ることにすごく注意をはらっていたのですが、(緑のドレスでつまづいてしまった^^;)紫のベルベットになるともう忘れて感情入れちゃってた感じでした。ああ、もったいない…。絶対言われてるはずなのに。
芽映はるかちゃんのギャランティーヌ、美しいセリフ回しと間がよかったし身のこなしも良く、侯爵夫人としての姿も一本筋が通っていて、美しかった。
まちゃみのベラには少々野心が足りなかったように感じました。もっと思い切ってやってみてもいいんじゃないかなあ。由布姫は体当たりでできたけど、もう無理かな…?
ゼルダの和音美桜ちゃんは、本役のまちゃみとは違うオリジナルな演技で楽しませてもらいました。新公のサバティエの気を引くにはちょっと賢すぎたけどね…。もっと単純な子でもいいんじゃないでしょうか。
咲花杏ちゃんはとにかく可愛いし元気で表情がくるくる変わるので見てて飽きません。
花影アリスちゃんは、ヴィヴィアンヌの少女時代。髪の長さが足りないのか全カツラをかぶってました。結構歌えるのがわかってうれしいです。
かなみちゃんが、ラストに出てきましたが、トゥールベル夫人の紫のベルベッドのドレス。役名は「貴婦人」になってました。本役さんではかなり物足りない、国王からの伝言をビシッと締めてくれました。さすがだ!!
最後は、本公演と違って花道登場。
人数の関係上からか、新公では、陛下と衛兵は出ませんから、花道が使えたのですね。
…でも陛下が出たとしても、きっとかなみちゃんの方が貫録があったに違いない…。陛下を操る貴婦人かもしれないわ。
男役連中は予想通りの出来だった感じです。ほんとうのアルベールさんはきっとああいう人なんだろうと思う。あの脚本と演出なら、たかこさんじゃちょっと複雑すぎるように思います。(それは目の前の悪い女のせいか…)
サバティエの早霧せいなちゃんがきれいでしたねー。下町にいたらさぞやモテモテだろう…女にも男にも。主演陣が巨大なので、ちょっと背が低いと見劣りするのが残念。でもいい表情してるし芝居が好きそうなので、先が楽しみです。
演出的には、「こすりあげ」の場面がその場限りの笑い取りになっていたのが不快でしたねえ。お客は笑うんだけど、それが下級生のためになるのか??それとも下級生の息抜きのためにやってるのか?どうも気に入りません。
全体の調和はいまひとつな新公でしたので、東京ではきっとそのあたりが改善されると信じます。見たいなーー。