公演関連レポート

映画ファム・ファタール

2003/9.5

ひとくちでいうと…わかりやすい「マルホランド・ドライブ」。
おしまい。
え?全然わからない?
だって美女がいやらしくからみあったり、パラレルワールドに入れ替わったり…あ、それだけか(^_^;)。
考えれば考えるほどわからなくなった「マルホランド・ドライブ」とは違って、ちょっとは見ていたら解決するんです。
聞くところによると、ブライアン・デ・パルマ監督は「マルホランド・ドライブ」にインスパイアされてこの映画をつくったとか。「マルホランド・ドライブ」サイトのBBSでも、この映画は気になるらしく話題にのぼっておりました。
関連リンク
http://www.ffmovie.jp/index_main.html
http://www.mulholland.jp/index_f.html

坂本教授編曲の話題の「ボレロ」ですが、そんな必要ある??と思うのは私だけではないはずだ。美しいトイレで宝石のビスチエを脱がせるのが官能的だから?最近思うのですが、セレブって寒がりではやっていけませんよねえ…。いくらカンヌだからって、そりゃほとんど裸だろう!メインビジュアルになってる蛇のビスチエと、超ローライズのミニミニスカートのみ。
それに、首筋にフッと行き吹きかけられただけでトイレまでついていって気軽にそんなことするのかい?もともと知り合いだったのか??
いやしかし、主役のレベッカ・ローミン=ステイモスも、流行の「ピラティス」で美しい体をつくって維持してるんですよねえ…。すばらしく細くてしなやかな筋肉、うらやましい限りのボディでございます。股下なんて1メートルくらいあるんじゃないの???というくらいだし。しかしあまりにヘルシーな体形だと、えっちなシーンもエクササイズみたいになってしまうのかも…。
近ごろの主演女優さん(顔は、ターミネーター3のクリスタナ・ローケンのほうが好き)、みんなすばらしいプロポーションですが、もっと人間的魅力や味のある女優さんのお芝居のほうが、私は好きですわ。

野心をもつ女(といっても金だけ??)はわかったが、「マルホランド・ドライブ」のような愛とか嫉妬とか憎しみとか…いろんな感情はこの映画にはあんまりないんですよね。だからよけいに淡泊に感じられたのかも。
アントニオ・バンデラスがまたしても悪女に溺れきって弾けちゃうのかと思っていたら、ただ騙されたオトコだったしな〜。

レベッカ・ローミン=ステイモスの記者会見より
「私から見るとファム・ファタールというのは自分の性的魅力をうまくコントロールして、それを使って周りの人間を惑わしたり、動かしたりする女性だと思います。現代に置き換えると、マドンナがそういう女性ではないかと思いますが、そういった形で自分のセクシャリティを発揮するのは決して悪いことではないと思います。」
ということです。現代女性の指標としてはそれでいいのでしょうね。強くしたたかでセクシーでお金持ち、男に左右されないアイデンティティ。

このサイトにおけるファム・ファタールのとらえ方は…もっと古風なものですね〜。
それはまた話が長くなる。宝塚歌劇における男役・娘役の役割から話をはじめないといけないわ。
まあ、五組の中では宙組の娘役(除く・トップ娘役)がいちばん現代に近いような気がするのですが…。娘役を地でやってるといえるのは、真ん中の方だけかもしれません(笑)。