2004.3.3
「則天武后」
14歳で商人の娘から唐の太祖・李世民の側室として後宮に入り11年、太祖の息子である高祖・李治と恋に落ち、とがめられて太祖の死とともに尼寺に送られる。4年後、治世に必要だと太祖に呼び戻される。東宮を産んで出世したゆえに太祖の皇后にうとまれて東宮は殺され、自身もわなにかけられるが逆襲。皇后追放とともに、武則天が皇后の座につく…喜びの歌で幕を閉じる。
おお、新しい京劇なら「エリザベート」みたいにできるじゃないか!!
ウー・ルーチンさんは、瀬川 瑛子さんとはいわないが、役所広司さんともいえた…。
http://www.wu-ru-jun.com/
私が知っている範囲の京劇よりは新しい感じがしたかな〜。アンサンブルは、伝統的な踊りはすごかったけど、歴史説明のときの(たぶんここらが新しい)ふつうのダンス風のがまったくいけてなかった…。ちょっと厚生年金大ホールではハコが大きいから間延びしてみえたと思いましょうか。
声はすごかったですねー。素敵でした。
さて、武則天、14歳では前髪ついてました…(^_^;)。額田みたいなピンクの衣装着てね。
まあ、いくら才色兼備だといわれても「男から見てかわいい」と思える男尊女卑・長幼尊卑なので(卑しい女の身であるこの私があるのはあなたのおかげ)、こんなに面白そうな題目でも、14歳から30歳くらいまでの数奇な人生でも、年齢に応じた演技分けがあるわけじゃありません。かしこいくせに喜んで側室に入るし(そりゃ名誉ですが14歳で賢いならそうはいくまい)、謙虚なようでいてそうでもないし計算高いし、当然予想してしかるべき陰謀には簡単に動揺しまくるし、子供を殺されたのに気持ちをおさえて首謀の皇后を寛容に許すのもひとつ伝わってこなかったり、なんだかよくわからんとこもあります(^_^;)。古典的な京劇ならこうまでいわないけど(^_^;)、新しく書くならもっと内面に入り込んで女性観客の心をつかんでほしい〜。
演出家か…わたしゃ。
…で、「顔見るのは宝塚ファンだけだよ!」と誰かがいいましたが、もうそれは身に染みついた、これこそ本能(^_^;)。しかも、いつも見てるのは、あの驚異的なヒトですからねぇ…
お衣装はもちろん素敵な縫取のあるものだったんですよ。
封后のシーンの登場には10メートルはなかったかもしれないが、絵柄は少なめながらしっぽも引きずってきたんです。観客はどよめいてましたが…。
…宝塚って凄いわ。コムちゃんとわたさんの並びもめちゃめちゃ美しかったが…カラフとトゥーランドットってほんとうに素晴らしい…。
フィナーレは勝手に私の頭のなかで「鳳凰伝」の大団円に置き変わってました。大丈夫か??>自分
ウーさん、宝塚もぜひみてね(^_^;)。でも博多に住んでいらっしゃるなら、あの「鳳凰伝」は絶対何回か見たはずだ(断言)。