[02/7/22]
ぽりーんです。最近はメディアが発達して公演が始まればすぐにフォーサムじゃなくてルサンクが出るし、WOWOWもありますし、なんと言ってもCS放送もございます。詳しいことはそちらを見てくださいませ。客席では見えないところもきちんと見れますし。そしてワタクシのつたない報告などで妙な先入観を持って劇場へ行かれませぬよう、お願いしたいと思います(^^;)。
【1着目】
大中国の姫さまは軽々しくは登場されません。開演後20分が有に経過した後、座談会でも話題にのぼった10メートルのマント(^^;)を6人の裾もちに掲げられて登場します。
……美しいですね、花總さん。輝くばかりに美しく「絵姿ならどーとでも描けるさ!」と強気のカラフもたじろぎ、よろめく美しさです。そしてワタクシは噂のマントに気を取られてお着物本体の記憶がほとんどございません(^^;)。たぶんポスターの装いなんでしょう。頭飾りはまさにあの大ぶり牡丹ですから。
で、中国に発注されたというこのマントなのですが、ワタクシは初見の際、ただの鯉のぼりにしかみえませんでした(^^;)。だって、銀橋を渡る時などわざわざ客席に見せて下さるのですが、そりゃあもう、五月晴れの空に泳ぎたなびく緋鯉の如く(^^;)、さながらそれを背負う花總さんは鯉のぼりの支柱のよう…………。
センターから上手のお席に座っておりますと、このシーン、上手の銀橋廻りでしばしトゥーランドットさまのお姿は鯉のぼりの陰にかくれてしまい見えません。
遠くから見ても質感はいいんだなーと思えるものですし、だからか大変発色がよろしいのでしょう。極彩色の鳳凰のしっぽやら瑞雲(っていうのかしら?雲の柄ですよ)やら牡丹やらが描かれております。ピンクだの水色だの黄色だのという数々の色がまるで色見本でも見るかのような見事な発色。あんまり発色がいいとなんか絵自体がとっても稚拙なものに見えて私的には嫌でございました。私的にはどーせ舞台。虚構の世界なのだから、それらしく見えるモノであればいいと思うのですよね、別にホンモノでなくても……。だから手描きにこだわらなくても、質にこだわらなくてもよかったんじゃないかと。着ている方の意識はそれで随分変ってくるのかもしれないけども。
そう言えば4回観たうちの1回、裾もちの奴隷(^^;)が一人裾を踏みました。……その後この奴隷はきっとトゥーランドットさまの命により処刑されたに違いありません。でも以降も裾もちの数は変りませんから新しく補充したのでございましょう。さすが大中国>合掌
【2着目】
大中国の姫さまは唐突に「誰か……!」と、もちろん上手から登場されます。
こちらのお衣装は下が上下セパレートタイプのハレムパンツチックなドレスで上着付き。淡い紫色が基調の上着は裾を少しばかり引いております。これまたなかなかいい質感の生地。もちろん鳳凰のしっぽや瑞雲など、きれいなお絵かきの施された上着です。
インナーはやはり紫がかったピンク系で、お腹の部分が開いております(#^^#)。……でも生のお腹ではなさそうな(^^;)……至近距離で見ていないので定かではないのですが。このお腹の部分を姑息にもフリンジで隠してあります。……いっそ見せてしまえっ!…………と思ったのはワタクシだけでしょうか(^^;)。スカート部分の裾はレースが施されておりましてなかなか豪華なお衣装ですよ。
こちらのお衣装でアデルマ姫とのやりとりをして、皇帝陛下と言い争いをして、カラフとの謎合戦に挑みます。謎合戦の3問目では上着を脱いで高笑いをしながら右へ左へくねくね踊られます。踊る途中で上等そうな生地の上着でカラフの首を絞めるシーンがございますが、いっちゃった表情がすばらしいです。その後3問目の答えを正解されて姫は汚くあがくのですね。もはや表情などというきれいな単語は止めましょう。凄まじい憤怒の形相です(^^;)。
【3着目】
大中国の姫さまは蓮の花に囲まれてしばしの休息のとき……。
鳳凰の翼を模した袖の付いた朱い、うたた寝するにはちょっとごついお着物です。
蓮の花の前で横たわるお姿は確かに完璧な美しさなのでしょう。でもね、隣のお席のおばさま、「仏さまのようねー」はないでしょう(^^;)!仏さまが煩悩そのもののような朱いお衣装を身にまとってそんな夢にうなされてそんなことするかーっ(^^;)!!
色的にはこの後出てくるカラフとお揃いですが、地紋が違うようです。胸元の紅いサッシュ(って言っていいものか?)の柔らかい感じだけが夜着を思わせております。
【4着目】
大中国の(もういいって(^^;)!)姫さまは真っ白なお衣装に身をつつんで上手セリから登場されます。「きぃぃぃぃぃけぇ〜〜北京の民よ〜〜〜〜」のお馴染みの歌とともに。もちろん、銀橋を渡り、「両目をくりぬいても名前を知っている者から(カラフの)名前を聞き出せ」と恐ろしい歌を地の底からの声のように歌い上げます。
肩には鱗を模したような(鳳凰の羽なのかしらね^^;)模様の付いた肩当(あれはなんて言うのでしょう?中国史なんかで軍装する時のお衣装を思い起こしてくださいませ)のある真っ白なお衣装はなかなか豪華です。軽い生地のようですが、化学繊維な感じ(^^;)。でも私はこのお衣装が一番好きでした。なんか安心するし。
やはり勝負どころは白と決まっている宝塚。愛を受け入れる重要なシーンでございますから、当然白だったんでしょうかねぇ。それともウエディングなつもりでしょうか?カラフもまるで黒ばらさまのようなお衣装の上に舞台上の早替りを敢行されて白い豪華なお衣装におなりですし。←早替りのお手伝いはなんともったいなくもトゥーランドットさまです。
お芝居は以上4点。多分、浪路以来の最少記録。
さて、ショーです。プログラムを買い損ねたのでシーン名がわかりません(^^;)。
【プロローグ】
どうも鳥らしい(しかもたかこさんの指に止まるような小鳥^^;)このシーンは座談会でも話題にのぼりましたが、全員白かベージュ系のアースカラーのシャツとパンツで統一。差し色に赤。花總さんだけがワンピース。裾へいくほど濃くなるベージュのグラデーションでスカートは二重構造。胸元に赤いキャミソール(かな?)で色が差してあります。胸元と袖口に紐飾りが付いております。
【JAZZ】
たかこさんとペアルックです。大きな白黒縦じま模様のノースリーブの変りエンビ(なのだろうか???)で、ビニール系のツヤツヤした黒いベレー帽をかぶってかなり激しく踊りますねぇ。ショーでパンツ姿になるのは珍しいかも。
でもまるで昔の漫才師のようなこの縦じまは好きじゃございません。
【ファムファタール】
ピンク:スカートが大きく広がった可愛い感じの足首までのオペラピンクのドレスです。ファムファタールという役名とはちょっと異質な幼い感じのお衣装。それ自体は嫌いではないのだけど、エンビの紳士の隣にいるような女が着るドレスというにはどうなのだろうか???そのくせ若者を誘うその指先がさすがはファムファタール。
黒:背中でストラップがクロスしたスリップドレスです。身ごろは総スパンかしら???
……太ったわけではないのだけど、異様にこのシーン、胸板(バストではないのよ^^;)が厚くなったように感じます(^^;)。髪形はシンプルなおダンゴ。背景は赤いロシア。照明はひたすら暗く、その中に浮かび上がる二人がちょっと淫靡(#^^#)なシーンです。花總さんはセリ上がりで登場し、セリ下がりで退場します。
赤:こちらもスリップドレス。身ごろに黒いビーズで模様が描かれていて、胸元の縁は黒。
水さん他男役さんにエスコートされるように下手から登場します。鬘はボリュームのある巻き毛。この髪を振り乱してしっかり踊っています。
しかしいくら男の運命を狂わす(悪い)女だとしても、3度も十字架を指差してたかこさんを追い詰めなくても…………(^^;)。
【ラテン】
白いフリンジの付いたタイトなスリップドレス。男役さんたちが腰にスカーフを巻いているので、娘役もそれに合わせてあるんでしょう、パレオを巻いたような感じで左大腿からぱっくりとカットされているデザインです(#^^#)。ここは総踊り。デザインは全員同じですが、そこはトップ娘役。一人だけ左腰の辺りにスパンコールで模様が入っています(^^;)。
主要な男役さんとはちょっとずつ全員と絡ませていただきます。すっしーさんの腰を廻るような絡みつく(#^^#)リフトがちょっとツボ。
なんてことはないドレスですが、この衣装が一番好きかも(#^^#)。だって久しぶりにすてきなおみ足がこれでもかっ!てくらい拝めるんですよ(^^;;;;
【フィナーレ】
黄色いタンバリンを持ってスパンコールドレスで下りてきます。スカートの前がやや上がっておりますので、足元が見えます。珍しく短ブーツを履いているようです。ブーツの色はゴールド。騒ぎのうちに幕は下ります(^^;)