[02/12/25]
研究の為に借金だらけになったパパの娘ですから、いつものようにとっかえひっかえとか(^^;)、トゥーランドットのように点数が少なくてもそれぞれに金かかってるぞー!!というようなお衣装ではありません。全体的にどーもデザインがダサく、思わず友人のプログラムをひったくり(^^;)、デザイナーを調べたのは言うまでもないことです。誰とはあえて申しませんが。
【1着目】
後姿で板付きの花總さん。素晴らしいスタイルですね。後姿のまま動くだけで目を見張ります。このお衣装は2部の大部分を占めますのでその時に。
【2着目】
ソテツか椰子かどっちだったかの南国的な植物の乱立する温室の中、下手にはラベンダーの棚があります。上手のブランコでうたた寝するリディアお嬢様のいでたちはハイネックに下膨れ提灯袖の付いた長袖ブラウスとピンク(桃色!って感じの可愛らしいピンクです。相当若い設定なのよね?)のスカートという珍しい組み合わせ。上下セパレート……のつもりなんだよね?
ピンクのスカートは地模様がモアレ模様。宝塚の衣装部さんはモアレ模様がお好きなんだろうか……??
それにしても温室。まあ、温室だから北欧だろうが、どこだろうが、南国植物があってもいい。でも……いくらお母さまが「草や、木や花が好きだった」からと言って、なぜそんな南国チックな植物……。北欧の一般人がその時代ソテツや椰子などを知っていたであろうか?お母さまは相当な植物オタクだったのかしら(^^;)。
それにしても流通ルートとか、輸送費とうか莫大にかかったでしょうね。パパは研究ではなく、このお屋敷を飾るのに、借金してしまったのかしら?
それに「お母様は何よりこのラベンダーを好きだったと聞く」って、お母様が亡くなったことを理解出来る年まで一緒に暮らしておきながら、「と、聞く」はないだろう。「お母様は何よりラベンダーの花が好きだった」でいいじゃない。>脚本書いた人!
スケート場のシーンではこの姿にボトムよりやや濃い目のピンクのボレロを羽織ります。縁には白いファ付き。頭にはファの帽子。スポニチ大阪のいけてないお写真がそうですね。
【3着目】
クリスマスのディナーのメニューを決めたいお嬢様のお姿は黄土色(^^;)なハイネック、下膨れ提灯付き長袖のドレス(--;)。左右の肩からウエスト中央へ大きなフリル付き。……若いのね。しかし……黄色、ピンク+白と来て、まさか黄土色が来るとは思わなかった。トップは小さい格子模様でした。
【4着目】
2部のプロローグをあの花總まり様が有物で飾ろうとは思いもしませんでした。どれだけびっくりしたことか(^^;)。『バロンの末裔』で風花舞さんが着て、『エクスカリバー』で優花えりちゃんが着たという、私の知る限りでも少なくとも「花總」というおかきの下に2人の芸名の書かれたおかきが貼ってあるわけですね。前代未聞!いいえ、花總さんが新作で有物を着たことがないわけではありません。『二人だけの戦場』のアルヴァとのデュエットのシーンのドレスは安寿ミラさんの有物でしたし、初演以来『エリザベート』のウエディングドレスは白城あやかさんの有物です。『エクスカリバー』の西の塔のドレスも『エレジー』で秋園美緒さんが着ていたし、宙組『エリザベート』に至ってはほとんど初演の有物でしたからね。いいんです、有物でも。でも、2部幕開きを飾るわけだから、着物ならまだしも、もう少し手垢の付いてない(^^;)、人目につく事の少なかったドレスの方がよかったなぁ。それにこのドレスを寝巻きとして使うのはちょっとどうかと思うの……。
クリーム色のキャップスリーブ風ぼんぼり(^^;)袖の付いた長袖のドレスです。『バロン』では終盤、「I WISH」をメインキャストの皆さんが歌うシーンでユウコちゃんが着てました。管理人が場面を特定してくれました。よくあの部屋からすぐに『バロン』が見つかったねぇ。ありがとう(^^)。
【5着目】
クラウス邸での(苗字はなんていうのかしらね)クリスマスパーティの衣装で、1部幕開きの後姿ドレスです。こんなに美しくバッスルスタイルのドレスを着こなせる人はなかなかいないと思います。ドレスのデザインは関心しませんが、いや〜〜美しい。
レモンイエローが主たる生地。ぼんぼり袖(^^;)はオーガンジー風で白。他にも少し白い生地を使ってあるんだけど、もう一つおしゃれな分量……というか、使い方じゃないような気がします。前面のドレープ部分には黄色い小バラか何かのモチーフがアップリケしてあります。肩の辺りにも小バラが飾ってあったかな?
このクリスマスパーティの最中、金になりそうな発明をしたクラウス博士から、そのレポートを奪い取ろうとザカリアス所長(……昔のサンライズアニメの美形キャラみたいな名前よね^^;)が企んで、人類の平和の為にレポートを燃やした博士が屋敷を火事にしちゃうというお話し。で、その重大発明っていうのが「爆弾」(作中でもただの爆弾です)。爆弾の発明???
ノーベルがダイナマイトを発明したのが1867年。その後、無煙火薬を発明したのは1875年。フレデリックは120年未来からやってきたということだから、舞台は1882年…………爆弾は出来とるやんけ(--;)。それに言わずと知れたことですがノーベルさんはスウェーデン、北欧の人よ(^^;)。それでダイナマイト知らなかったでは済まされないわ>ザカリアス所長
ちなみにエジソンが白熱球を発明したのは1878年。いくらアメリカで発明されたことだから、4年前の発明じゃ、北欧の貧乏科学者が知らなくてもいいってことなのかしら?
そうそう、そして火事現場。燃え上がるお屋敷。どうして皆律儀にドアを開けて入ってくるのー!!ドアノブ熱くないのーー!!??
燃え上がる温室。リディアのブランコがない。でもエピローグでは背後だけ黒焦げになった(あの惨状で背持たれの背面だけが黒いってのもどーかと)ブランコにエドワルドは手紙を置いた。……どっから誰が持ってきてん!!
それにね。それだけ長いことムセもせずお話ししてられて、しかも建物もまだ燃え落ちていないんだからさ、助かろうという努力はした方がいいと思うのよね。すでに歴史は変りまくっているわけだろうし(^^;)、今さら歴史を変えるのどうのなんて心配はいらないだろうしねぇ。
確かに娘がずっと不幸な気持ちで帰って来るはずのない人を待ち続け、その娘を見守り続け、挙句娘を置いて先に死なねばならん父親にとって、それは辛いことでしょう。でも多分親って、どんな姿であっても娘には生きていて欲しいと願うもんだと思うのよね。火の中に飛び込ませたエドワルドや飛び込んでフレデリックを助けようとしたけど、力尽きっていうならまだしも、助かろうという努力をしなかったリディアのことを誇りになんて思わないと思うのよ。最初から一緒に死ぬしか選択肢のない設定なんてきれいでもなんでもない。涙さえ誘えばいいってもんじゃないだろうし。
やっぱり生きる努力をしてこそ誇って欲しいと思うの>パパ・クラウス(いや、作者!!)
【6着目】
天国で幸せそうに踊る二人というコンセプトでしょうか?ポスターの姿のお二人です。……美しいですね。
ポスターのお衣装なので今更説明の必要もないのですが、金飾りは同じもの。フレデリックのベストとリディアのドレスの生地がモアレ地模様のペア、タイとリストリボンがこれまた同じ生地でございました。リディアの髪飾り、その紫色の小花はラベンダーでしょうか?
以上、新調のお衣装は4点です。